日本の柔道界に新たなスーパースター誕生の予感がします。
ハンガリーのブダペストで行われている柔道の世界選手権で、
男子66キロ級の阿部一二三が圧倒的な強さで優勝し、
初めて世界大会で金メダルを獲得する活躍を見せてくれました。
以前から、期待の逸材として有名だった阿部一二三ですが、
まさかこんなにも強い内容で世界の頂点に立つとは思いませんでしたね。
決勝の対戦相手になったロシアのミハイル・プリャエフも
2大会連続世界選手権で銀メダルを獲得している強豪なので、
ひょっとしたら、少し苦戦するかもと心配していました。
でも、阿部一二三は、とても落ち着いていたと思います。
いざ試合が始まったら、まずは相手の出方を冷静にじっくり見極めて、
試合の中盤に差し掛かったところで袖釣り込み腰で豪快に投げ、
全く危なげない内容で見事に一本勝ちしたんです。
今大会は、初戦から決勝まで相手選手を圧倒的な強さで破り、
彼の綺麗な一本勝ちに会場のファンも魅了されていましたね。
まさに世界に衝撃を与えた圧巻のデビュー戦だったんじゃないでしょうか。
おそらく、今は世界に阿部一二三を倒せる選手はいないと思います。
彼が得意としている背負い投げは、平成の三四郎と呼ばれた
バルセロナ五輪金メダリスト古賀稔彦氏を彷彿とさせる切れ味があります。
それに、強いだけでなく見た目も結構イケメンだし、
きっとファンも増えてかなり人気が出そうな感じがします。
久しぶりに日本の柔道界にスーパースターが現れましたね。
今回、初出場の世界選手権で阿部一二三は金メダルを獲得しましたが、
今後の彼の最大の目標は、2020年の東京五輪での金メダルだと思います。
今でも十分に強いのに、まだまだ成長できる伸びしろもあります。
もし、右組みから出す左技、つまり逆技でいろんな技を出せれば、
もう2020年の東京五輪での金メダルは確実になるかもしれませんね。
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